原題:Farlig midsommar
著者:トーベ・ヤンソン
発行:1954年
ジャスミンの香りにつつまれた六月の美しいムーミン谷をおそった火山の噴火。大水がおしよせてきて、ムーミン一家や動物たちは流され、ちょうど流れてきた“謎のお屋敷”に移り住むことに・・・。
<感想>
これまで読んできたムーミンシリーズの中では、一番しっとりと落ち着いた物語でした。
こういうの、なかなか好きです。
派手な展開はありませんが、みんなのそれぞれの想いが少しづつ繋がってゆき、最後には幸せな展開へと収束してゆく感じが、とても心地良くてほんわかしました。
ちなみにこの作品、あらすじは読まずに、作品を読み始めることをお勧めします。
あらすじには、ムーミン一家が移り住んだお屋敷の正体がネタバレされていますが、それを知らないまま読んだ方が、この作品は面白いと思います。
幸い、自分はあらすじを読まずにこの作品を読み始めましたが、お屋敷の謎にドキドキしながら読み進められ、その正体が判明した時には、ちょっとした感動がありました。
些細なことかもしれませんが、これからこの作品を読む方は是非。
児童文学 | ムーミン谷の夏まつり
