原題:The Grim Grotto
著者:レモニー・スニケット(ダニエル・ハンドラー)
発行:2004年
VFD本部を脱出した三姉弟妹の前に現れた潜水艦。それははたして敵か、味方か? 善人か、悪党か?
<感想>
全13巻の「世にも不幸なできごと」シリーズの第11巻。
今回は、海底・潜水艦・洞窟・殺人キノコなどなど、個人的には心躍るネタが満載。
ただまぁ、ジメジメとしてちょっと陰鬱な印象であるのも確かで、そんな空気を中和するためなのか何なのか、ウィダーシンズ船長のインパクトのあるしゃべり方や、オラフ達の奇妙な笑い方など、軽く違和感を覚えるハイテンションさに少々面喰いました。
ファーナルドの”シェフのサラダ”のくだりは、シリーズ中盤あたりからちょこちょこ顔を出していたテーマで、個人的にも好きなテーマではありますが、残り2作でこのあたりがどう料理されるのかが楽しみですね。
今のところ100%極悪人要素しかなさそうなオラフ伯爵の、極悪人ではない側面を見ることはできるのかな。
児童文学 | ぶきみな岩屋
