原題:The Vile Village
著者:レモニー・スニケット(ダニエル・ハンドラー)
発行:2001年
悪党オラフ、ついに逮捕!? まちがいだらけの新聞記事にはじまって、不愉快なバス旅行からヘンテコな帽子、さらにはとんちんかんなルールのためにみじめな刑務所暮らしとなる孤児たち。
<感想>
全13巻の「世にも不幸なできごと」シリーズの第7巻。
シリーズも半分を過ぎて、なんだかちょっと作品の雰囲気が変わってきたような。
最初のころは、いかにも児童向けらしく、ガチャガチャと賑やかで、良くも悪くも軽い印象でしたが、ここにきてそういった軽さが薄らいで落ち着いてきたというか、登場人物たちにしても、少し人間味を感じさせる描き方になってきたというか。
好みは分かれるかもしれませんが、個人的にはちょっと読みやすくなってきたかなぁという印象です。
今回はヘクターのキャラクターがなかなか好みでした。
次巻以降どんな形で物語に関わってくるのかちょっと楽しみです。
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