児童文学 | おしおきの寄宿学校

原題:The Austere Academy
著者:レモニー・スニケット(ダニエル・ハンドラー)
発行:2000年
罰則だらけの学校で、ボードレール家の三姉弟妹たちに初めて本当の友だちが! 新キャラクターに謎の登場人物まで現れて、物語はいよいよ思いもよらぬ方向へ・・・。

<感想>
全13巻の「世にも不幸なできごと」シリーズの第5巻。
今回のオラフ伯爵の”邪悪な計画”はびっくりするぐらいの地味さ。
まぁ結果的にはそんな地味な計画で、ボードレール三姉弟妹はあと一歩のところまで追い詰められてしまうワケですが、ただ、読んでいるこちらとしては、ハラハラもドキドキもなくてちょっと退屈でした。
ラストも何だかんだで結局タナボタみたいなものだし、ホントにそんなことでいいのかオラフ伯爵。
クァグマイヤーの三つ子の行く末や、徐々に明らかになってきた謎など、次巻以降の展開は確かに気になるところではありますが、今回もこれを一つの物語としてみると、パンチ不足は否めないかなぁと思います。