原題:The Miserable Mill
著者:レモニー・スニケット(ダニエル・ハンドラー)
発行:2000年
両親と家を火事で失い、孤児となったボードレール家の三姉弟妹。薄汚い工場にたどりついた三人は、不幸なばかりかとても怖い思いをすることに。弟クラウスのようすが変なのだ。クラウスじゃないみたい。まさか、これは・・・。
<感想>
全13巻の「世にも不幸なできごと」シリーズの第4巻。
決してつまらなくはないんですが、面白いとはとても言い難い。
シリーズものでキャラクターたちに愛着があるからまだ読めますが、もしこれが単体の作品だったとしたら、ちょっと内容が薄すぎる・・・。
やたら仰々しい気取った文体や、じわじわくるシュールなユーモアのセンスなど、このあたりは相変わらずで読んでいて楽しいだけに、内容の無さが何とも残念。
あと、ドクター・オーウェルの凄惨な最期は、詳細な描写こそされていないとはいえ、児童書としてはちょっとグロ過ぎかなと。
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