原題:Kometjakten/Kometen kommer
著者:トーベ・ヤンソン
発行:1946年
長い尾をひいた彗星が地球にむかってくるというのでムーミン谷は大さわぎ。ムーミントロールは仲よしのスニフと遠くの天文台に彗星を調べに出発し、スナフキンや可憐なスノークのお嬢さんと友達になるが、やがて火の玉のような彗星が・・・。
<感想>
これは良かった。
世界の終焉がテーマになっており、シュールで可愛らしいムーミンたちの、割とシリアスな冒険物語というところが、なかなかツボでした。
彗星が近づいてくる中、干上がった海の底を竹馬を使って進んでゆく異様な情景が何とも印象的。
しかし、ムーミンもスニフも、何かというとバカバカと言い合って、口が悪いですね。(笑)
「すべてちっちゃな動物は、しっぽにリボンをつけなくちゃ」という文句を紡ぎだすセンスが、素敵すぎてため息が出ます。
児童文学 | ムーミン谷の彗星
