児童文学 | 小さなトロールと大きな洪水

原題:Småtrollen och den stora översvämningen
著者:トーベ・ヤンソン
発行:1945年
パパはいないけど、もう待っていられない。冬がくる前に家を建てようと、ムーミントロールとママはおそろしい森や沼を抜け、荒れ狂う海をわたって、お日さ まの光溢れるあたたかい場所をめざします。第二次世界大戦直後に出版され、世界中で復刊が待ち望まれていた、ムーミン童話シリーズの記念すべき第一作。

<感想>
子供のころ、アニメで観ていた記憶があるだけのムーミンでしたが、ネットでの評判を目にして、気になって読んでみました。
ムーミンシリーズの、正真正銘一番最初の物語ということで、それぞれの登場人物たちのキャラクターもまだ固まっていない荒削りな印象でした。
挿絵のムーミンたちも、自分の知っているムーミンとはちょっと違う感じですし。
記憶にある、のんびりほのぼのした雰囲気のムーミンとは違って、ちょっと寂しい雰囲気のお話でしたが、あの独特の不思議な世界観はすでにあって、物語としては物足りなさがありつつも、最後まで楽しく読めました。