原題:スポットライトをぼくらに
著者:あさのあつこ
発行:1998年
寂しい大人になりたくない、バカな大人になりたくない。けれどもどんな大人になりたいのかはわからない。大人社会の汚さを見せ付けられながら、その大人に着実に近づく自分。地方都市の中学に通う3人の、自分探しの旅。
<感想>
いろんな意味で綺麗な小説だなぁという印象。
こちらもいつもの読まず嫌いで、初あさのあつこさん作品だったんですが、読む前に抱いていたイメージとは違い、ゴリッとした歯ごたえのある作品でちょっとびっくりしました。
さすがに人気の高い作家さんだけあって、読者をぐっと惹きつけるその筆力は思わずため息が出るほどでしたが、テーマとしてはそれほど目新しいものでもなく、ありがちな思春期の少年の心理描写以上のものがなかった点が、個人的には少々物足りなく感じました。
児童文学 | スポットライトをぼくらに
