原題:ユタとふしぎな仲間たち
著者:三浦哲郎
発行:1971年
満月の夜、噂の妖怪“座敷わらし”に会うために、旅館の離れに泊まるユタ(勇太)。そして、ついに出会ってしまった“座敷わらし”ペドロとその仲間たち。 彼らとの交流は、いったい夢なのか現実なのか?“座敷わらし”と友だちになった、ユタの時空を超えたふしぎなできごととは・・・。転校先でいつもひとりぼっち だったユタが、勇気ある少年へと成長していきます。
<感想>
言葉まわしはちょっと古い感じで、慣れていないと読みにくさもあるとは思いますが、そんなことは気にならないくらいとにかく面白い。
ペドロとその仲間たちが、粋なところも滑稽なところも全部ひっくるめて、人間臭くて味があって、自分の好みにどストライクの作品でした。
全編を通して、ユタとペドロたちのやり取りが楽しくて、気付いたら読み終わっていました。
最後の別れは非常にあっさりでしたが、それがかえって二人の絆の強さを表しているようで、さみしいけどなんかカッコよくて、思わずこみ上げてしまい、涙が出ました。
児童文学 | ユタとふしぎな仲間たち
