児童文学 | 緑の模様画

原題:緑の模様画
著者:高楼方子
発行:2007年
三つ葉のクローバーのように心を結び合う、まゆみ・アミ・テト。三人の前に繰り返し現れる茶色い瞳の青年はだれ?白髪の老人がじっとそそいでくるまなざしの意味は?かつて若者が身を投げた塔の窓に映る謎の影、寮母が語る遠い日の心ときめく思い出。女の子たちが出会ういくつもの物語の網目には、ちいさな危機もひそんでいた・・・。

<感想>
ちりばめられた謎、女の子同士の友情、少女の心の成長、どの要素をとってもふわっと軽くて、個人的には、あまり読みごたえを感じない作品でした。
ただ、この作品は、女性読者の評価がかなり高いようなので、もさいオジサンの感性では受け取ることのできない何かがきっとあるんだと思います。
死を目前にした老人の視点を通して、未来ある少女たちの生命力のまぶしさを表現するのがテーマの作品のような気がしますが、そのあたりは、子供にはちょっとピンとこないかも。