児童文学 | 水の国を見た少年

原題:Sees Behind Trees
著者:マイケル・ドリス
発行:1996年
生まれつき視力の弱いクルミ(Walnut)は、どれだけ練習をしても弓矢を的に当てることができないでいた。そんなクルミに、母親は弓矢を置かせ、“目”ではなく“耳”で見ることを教えた。試験をパスし、木陰を見る(Sees behind trees)という大人としての名を与えられ、その優れた聴力と推察力により村中から一目置かれるようになった少年は、村の長老である灰色の火(Gray fire)に見初められ、共に「水の国」を求めて旅に出ることとなる…。
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児童文学 | 森の少年

原題:Guests
著者:マイケル・ドリス
発行:1995年
毎年楽しみにしていた収穫祭の食事会に、今年は見ず知らずの人たちを招待することになった。大反対するモスに対して、両親はモスを子供扱いするばかりで取り合おうともしない。ふてくされ家を飛び出したモスの足は森へ向かっていた。部族の男であれば必ず体験しなければならない「森の時間」。ひとり、何の準備もなく森へ分け入ったモスがそこで見たものとは…。
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児童文学 | 朝の少女

原題:Morning Girl
著者:マイケル・ドリス
発行:1992年
いつも誰よりも早くに目覚め、静かで優しい朝とたわむれる少女は、みんなから“朝の少女(Morning Girl)”と呼ばれていた。それとは逆に、コウモリのように夜の星々を見下ろすのが好きだと言った少年は、父親から“星の子(Star Boy)”と名付けられた。自然豊かな島で穏やかに暮らす姉弟は、島で起こるさまざまな出来事を通して、少しづつ成長してゆく…。
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児童文学 | 風が吹くとき

原題:When the Wind Blows
著者:レイモンド・ブリッグズ
発行:1982年
イギリスの片田舎で穏やかな生活をおくる老夫婦ジムとヒルダ。世界情勢は日に日に悪化の一途をたどっており、ある日、ついに戦争勃発の知らせがラジオから流れる。政府の発行したパンフレットに従い身を守るための準備を始めるジムとヒルダだったが、ほどなくしてラジオが告げたのは、無情にも核ミサイルがイギリスに向けて発射されたとの知らせだった。
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児童文学 | 思い出のマーニー

原題:When Marnie Was There
著者:ジョーン・G・ロビンソン
発行:1967年
みんなは“内側”の人間だけれど、自分は“外側”の人間だから―心を閉ざすアンナ。親代わりのプレストン夫妻のはからいで、自然豊かなノーフォークでひと夏を過ごすことになり、不思議な少女マーニーに出会う。初めての親友を得たアンナだったが、マーニーは突然姿を消してしまい・・・。やがて、一冊の古いノート が、過去と未来を結び奇跡を呼び起こす。
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児童文学 | 天の光はすべて星

原題:The Lights in the Sky Are Stars
著者:フレドリック・ブラウン
発行:1953年
1997年、人類は星々に対する情熱を失い、宇宙開発計画は長い中断の時期に入っていた。星にとり憑かれた57歳のもと宇宙飛行士マックス・アンドルーズは、そんな世界で無為の日々を過ごしていた。しかし、木星探査計画を公約に立候補した女性上院議員候補の存在を知ったとき、彼の人生の歯車は再び動き始める。もう一度、宇宙へ― 老境に差しかかりつつも夢のために奮闘する男を、奇才ブラウンが情感豊かに描く古典的名作。
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児童文学 | アルジャーノンに花束を

原題:Flowers for Algernon
著者:ダニエル・キイス
発行:1966年
32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが・・・。
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児童文学 | デイヴィッド・コパフィールド

原題:David Copperfield
著者:チャールズ・ディケンズ
発行:1849年
誕生まえに父を失ったデイヴィッドは、母の再婚により冷酷な継父のため苦難の日々をおくる。寄宿学校に入れられていた彼は、母の死によってロンドンの継父の商会で小僧として働かされる。自分の将来を考え、意を決して逃げだした彼は、ドーヴァに住む大伯母の家をめざし徒歩の旅をはじめる。多くの特色ある人物を精彩に富む描写で捉えた、ディケンズの自伝的要素あふれる代表作。
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児童文学 | 穴 HOLES

原題:Holes
著者:ルイス・サッカー
発行:1998年
無実の罪で少年たちの矯正キャンプに放りこまれたスタンリー。かちんこちんの焼ける大地に一日一つ、でっかい穴を掘らされる。人格形成のためとはいうが、本当はそうではないらしい。ある日とうとう決死の脱出。友情とプライドをかけ、どことも知れない「約束の地」をめざして、穴の向こうへ踏み出した。
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児童文学 | ムーミン谷の十一月

原題:Sent i november
著者:トーベ・ヤンソン
発行:1970年
ものさびしい気配がおしよせるムーミン谷の十一月。ムーミン一家に会いたくて、ムーミン谷へ行きたくて、集まってくる六人。ムーミンママになぐさめてもらいたいホムサ、ひとりでいるのがこわくなったフィリフヨンカ、自分でないなにかになりたいヘムレンさん、養女にいった妹のミイに会いたくなったミムラねえさん、ずっと昔にいったムーミン谷の小川で気ままにすごしたくなったスクルッタおじさん、五つの音色をさがしにムーミン谷へもどったスナフキン。ところが、ムーミン屋敷はもぬけのから。待てど暮らせどムーミン一家はもどってきません。六人の奇妙な共同生活がはじまります。
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児童文学 | ムーミンパパ海へいく

原題:Pappan och havet
著者:トーベ・ヤンソン
発行:1965年
毎日が平和すぎてものたりないムーミンパパは、ある日、ムーミンママとムーミントロール、ちびのミイをつれて海をわたり、あれはてた島の灯台守に。植物も育たない岩だらけの島になじめないムーミンママは、部屋の壁にムーミン谷の絵を描いては、そこで眠ってしまうように。いっぽうムーミントロールは、美しいうみうまに出会い、追いかけてきた氷の精モランと夜ごと会うという秘密をもってしまい・・・。
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児童文学 | ムーミン谷の仲間たち

原題:Det osynliga barnet
著者:トーベ・ヤンソン
発行:1962年
すてきなムーミン一家を中心に北国のムーミン谷にすむ仲間たちの楽しい生活を描いた九つの短編集。ムーミントロールの親友で孤独と自由を愛する詩人のスナフキン、空想力豊かなホムサ、おくびょうでなき虫のスニフ・・・。国際アンデルセン大賞受賞作家ヤンソンの詩情あふれる楽しいファンタジー。
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