原題:David Copperfield
著者:チャールズ・ディケンズ
発行:1849年
誕生まえに父を失ったデイヴィッドは、母の再婚により冷酷な継父のため苦難の日々をおくる。寄宿学校に入れられていた彼は、母の死によってロンドンの継父の商会で小僧として働かされる。自分の将来を考え、意を決して逃げだした彼は、ドーヴァに住む大伯母の家をめざし徒歩の旅をはじめる。多くの特色ある人物を精彩に富む描写で捉えた、ディケンズの自伝的要素あふれる代表作。
<感想>
文庫本全4巻の長編作品。
原文がそうなのか、訳文がそうなのか分かりませんが、とにかくもう文章が奔放過ぎて、びっくりするほど読みにくかった。
まぁ相性もあるかとは思いますが、これから読み始める方は、さくっと読もうなどとは考えずに、じっくり腰を据えて付き合う覚悟で読み始めた方が良いかと。
ただ、内容は間違いなく面白いです。
主人公デイヴィッド・コパフィールドの半生を描いた作品ですが、とにかく波乱万丈で賑やかで華やか。
不幸な出来事もたくさん起こりますが、作品自体が作者の回想という形をとっていることもあり、大団円に向かって軽快に突き進んでゆく感じがあって、最初から最後まで小気味よく読み進めることができました。
個性豊かな登場人物たちと、それこそ一緒に泣いて笑って、物語にどっぷりのめり込める楽しい作品でした。
児童文学 | デイヴィッド・コパフィールド
