児童文学 | 終わり

原題:The End
著者:レモニー・スニケット(ダニエル・ハンドラー)
発行:2006年
終に完結。不幸の「終わり」は本当にめでたい、のか?たびかさなる不幸と「想定外」の激動を乗りこえ、シリーズ完結編刊行。

<感想>
全13巻の「世にも不幸なできごと」シリーズの第13巻。
長かったシリーズもついに最終巻。
これまで広げに広げてきた大きな風呂敷を、残りたった1巻でどう上手くたたむつもりなのか楽しみにしていましたが、何のことはない、ハナからたたむ気なんて微塵もなかったとは。
いやぁ、度肝を抜かれました。
ただまぁ、確かに作品としてはどうかとは思いますが、三姉弟妹がこれからも挑み続けてゆくこととなる、謎と危険でいっぱいの世の中の”果てしのなさ”を読者に感じさせる効果はそれによってあがっていると思いますので、これはこれで面白い終わり方なのかもしれません。
このシリーズ、児童向けをうたってはいますが、中盤あたりからの展開やテーマなどは、ちょっと児童向けとは言い難いものがあると思います。
読んでいて「いったい何が面白いんだろう?」と感じる部分もたくさん出てくるとは思いますが、じっくり読んでゆけば、じわじわと面白さがにじみ出てくる作品だと思いますので、途中であきらめることなく、最後まで根気よく読んでほしいと思います。