原題:Deux ans de vacances
著者:ジュール・ヴェルヌ
発行:1888年
14歳のゴードンを頭に15人の少年たちだけを乗せたスクーナー船が、ふとしたことから荒海に出てしまった。大嵐にもまれたすえ、船は、とある岸辺に座礁。島か大陸の一部かもわからないこの土地で、彼らは生きるためにさまざまな工夫を重ね、持ち前の知恵と勇気と好奇心とを使って、スリルに満ちた生活を繰りひろげる・・・。
<感想>
作者がジュール・ヴェルヌだったとは、恥ずかしながらつい最近知りました。
子供のころ、アニメ版が大好きで、飽きもせず何度も繰り返し観ていた記憶がありますが、原作はこんなにもがっしり骨太な作品だったんですね。
何というか、主人公たちが少年というだけで、非常にシビアな内容で、面喰いました。
とはいえ、十五人の少年たちが、無人島の生活に逞しく順応していく過程は、読んでいて面白かったです。
ただ、ちょっと少年たちが逞し過ぎというか、サバイバル術を心得過ぎというか、危なげなくさらりと物事を処理していってしまうところは、現実味がなくて、好き嫌いが分かれるところかも。
児童文学 | 十五少年漂流記
