原題:A part of the sky
著者:ロバート・ニュートン・ペック
発行:1994年
父の死にめげず、家族をささえて健気に働くロバート。だが凶作とアメリカ全土に及ぶ恐慌の波がヴァーモントを襲い、一家は苦況に立たされる・・・。
<感想>
邦題は「続・豚の死なない日」となっていますが、原題は「A Part of the Sky」(空のどこかに)というそうです。
今作では、前作よりもさらに過酷な展開の連続で、何とか良い方向へ向かってくれと、必死に祈りながらページをめくりました。
結局ラストは辛い現実を迎えることとなりますが、それでもロバートたちの未来に希望があると思えるのは、父ヘイヴンから受け継いだ強くたくましい心を、確かにロバートの中に感じるからなんでしょう。
前作のようなガツンとくるパワーはありませんが、じんわり心に残る作品でした。
児童文学 | 続・豚の死なない日
