原題:岳物語
著者:椎名誠
発行:1985年
山登りの好きな両親が山岳の岳から名付けた、シーナ家の長男・岳少年。坊主頭でプロレス技もスルドクきまり、ケンカはめっぽう強い。自分の小遣いで道具を揃え、身もココロもすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれをみつめる「おとう」・・・。これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。
<感想>
昔、国語の教科書で目にした記憶がありますが、ちゃんと読んだことがなかったので、今更ながらですが読んでみました。
とにかく岳少年が愛らしくて、「おとう」との何とも言えない絶妙な距離感、掛け合いが、とても楽しかった。
自分の息子ながら、「こいつはいい少年だな」とノロける(?)著者のことを、しみじみ羨ましいと思いました。
ただ、こちらあくまで私小説で、子供向けに書かれた作品ではないので、子供にオススメかと問われると、ちょっと違う気はします。
面白いですけどね。
児童文学 | 岳物語
