開発元:Coffee Addict Studio
発売元:Coffee Addict Studio
リリース日:2016年11月30日
太古の昔、創造主「Niro」はかつてこの世界とそこに住む古の民「Orins」を生み出した。やがて「Orins」は「Niro」に歯向かうようになり、激怒した「Niro」は「Orins」の声と力を封印した。プレイヤーは力を失った「Orins」の民として、再び創造主「Niro」に立ち向かうため、この世界に封印された力の源である7つの剣を求め旅立つ…。
↓↓以下ネタバレが含まれている場合がありますのでご注意ください。↓↓
Steamでたまたま見かけて、なんだか妙に惹かれる雰囲気のゲームだなぁと思わず衝動買いしたゲーム。いやいや、なかなかアタリでした。
このゲームについてネットでちょっと検索してみますと、だいたい「ダークソウル風アクションゲーム」といった感じで書かれているようでしたが、実際にプレイしてみた印象としては「薄味ダークソウル風味の雰囲気ゲー」といった感じでした。おそらく「ワンダと巨像」や「風ノ旅ビト」あたりの影響を受けていそうな印象で、もちろん雰囲気ゲーとしてそれらのタイトルに匹敵するとはお世辞にも言えませんが、それでもそういった雰囲気ゲーが好きな人には何かしら刺さる部分があるんじゃないかと個人的には思いました。
2016年12月26日現在、日本語化はされておらず、文章もそこそこ出てきますので、英語が分からないとちょっととっつきにくいかもしれませんが、ストーリーの深い部分はとりあえず、アクションや雰囲気を楽しむだけであれば、英語が分からなくても特に問題はありませんでした。
ちなみにこちら、来年2017年1月にはPS4やXboxOneでの発売も予定されているようでして、ちょこちょこアップデートも行われているので、そのうち日本語化されないかなぁとか淡い期待を抱いております。
さてさて、では肝心のゲーム部分。まずその「ダークソウル風」と言われているアクションについてですが、これについてはただ一言、このゲームにダークソウルを期待してプレイすると完全に肩透かしを食らいます。
まぁ自分はダークソウルシリーズも元祖のデモンズソウルをちょっと触ったくらいで、もともとガチのアクションゲーム自体(全然やらないこともありませんが)それほど好んで手を出す方でもないので、ああだこうだと語る資格がそもそもないのですが、それでもこのゲームがアクションゲームとしてはかなり大味で深みが足りないものになっているということだけは理解できました。
ただ、自分の場合アクション部分を期待してこのゲームを買ったワケではないので、その点については特に評価を下げる要因にはなりませんでした。まぁこんなものか、といった感じでしょうか。というかむしろ、大味ゆえ難易度もさほど高くなく、それほど苦労せずにサクサク進められたので、ストレスがたまらずに逆に良かったくらいかもしれません。
はいそして、アクションゲームとしてはイマイチなこのゲームですが、視点を変えて雰囲気ゲーとして見た場合、評価はガラリと変わります。
雰囲気の異なる5つのステージからなるオープンワールドの中を自由に走り回って、美しい景色なんかを眺めつつ、そこかしこに隠された要素を探索して回るのは本当にワクワクして楽しいです。
特に上でも書きましたが、明らかに「ワンダと巨像」や「風ノ旅ビト」の影響を受けていると思われる空気が満ち満ちていて、粗削りながらも雰囲気は抜群に良いです。
各地に点在するBOSSを探してオープンワールドを駆け回る感じとかまんま「ワンダと巨像」ですし、4つの感情を示すサインとか、マフラー(?)がたなびく感じとか、このあたりは「風ノ旅ビト」っぽいなぁと。これらのゲームが好きな方には、是非ともこのゲームをやってもらいたいなぁ。
ただ、ちょっと不満もありまして、やっぱりなんといっても肝心のワールドがちょっと狭く、あまり広大さを感じなかった点が残念でした。
プレイし始めの手探り状態の段階では確かにワクワクできますが、一通りクリアしてワールド全体を把握できてしまうと、やっぱりちょっとこじんまりしてるなぁといった印象が否めません。できればせめて1つのロケーションにBOSS1体くらいのゆったり感は欲しかったかな。なんというか「初めにワールドの大きさがこれだけと決まっていて、そこに後付けでBOSS7体を配置しました」みたいな無理やり詰め込んだ感じがあって、それがワールドを小さく感じさせる要因になっている気がしました。
それこそワンダと巨像みたいに、1体のBOSSのところへようやくたどり着いて「あぁ…遠くまで来たなぁ…」と思わず呟いてしまうような、なんというか“旅をしてきた感”が欲しかったなぁ。
あと、ワールドのそこかしこにNPCがおりまして、色々と話しをしたり、さまざまなイベントに関わったりしていて面白いんですが、アンブローズ・ビアス(作家?)というNPCだけは本当に勘弁してほしかった。
なんせどこからともなく現れて、こちらが敵と戦闘中だろうと、他のNPCと会話中だろうとお構いなしに、やたらハリのある声でべらべらと喋りかけてきて雰囲気ぶち壊し。まぁ笑えはしましたけど。
そんなこんなでこのゲーム、発売してまだ1ヶ月ですが、すでに2回ほどアップデートが行われておりまして、PS4版・XboxOne版の発売に向けてやる気満々のようなので、これからの動向についても楽しみにしたいと思います。
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